熱海には「MOA美術館」という美術館があります。
普段あまり美術、芸術に親しみのない方も一度は足を運んでいただきたいと思う素敵な美術館です。
10月の平日、昔から美術館巡りが好きな営業事務の髙橋、西永がバスに乗ってMOA美術館を訪れました。
熱海駅よりバスで美術館へ!
熱海駅バスロータリー8番乗り場よりMOA美術館行きのバスに乗車して、美術館へ向かいます。駅からは約7分。(運賃200円)坂をずっと登っていくとバスはあっという間に美術館入口へ到着です。(美術館入口は2ヶ所あります。駐車場利用の場合はバスの到着する入口とは異なります。)


館内を巡り、展示会を鑑賞
下の入口から館内へ入るとそこには長いエスカレーターがあります。青や白の照明が非日常的な不思議な雰囲気を醸し出し、これからどんな場所へ辿り着くのか期待が高まります。
長いエスカレーターの途中には世界6か国から集めた大理石を床に敷いた直径20mのホールがあります。いろいろな角度から8台のプロジェクターで万華鏡を投影しており、クルクルと様々な色や形に変化していきます。
4台のエスカレーターを乗り継ぎ、屋外へ出たところがヘンリー・ムアのブロンズ像「キング・アンド・クイーン」が展示されたムアスクエアです。階段の両側に広がるナチュラルガーデンの芝に座り、のんびり相模湾を眺めるのもお薦めです。ムアスクエアから美術館の建物を見上げることができます。インド砂岩を使用した薄茶色の外壁は今となっては同じものは調達できないのではないかと言われる希少なものだそうです。



取材当時は美術館が保有する「重要文化財 浄瑠璃物語絵巻」が展示されていました。透明度の高いガラスの向こう側に、物語に沿って描かれた絵巻が展示されていました。西暦1600年代の江戸時代初期に描かれたものですが、色鮮やかで何百年も前に描かれたものとは思えない大変綺麗な絵巻でした。着物や襖絵の細かい描写や人物の豊かな表情が描かれ、ずっと見入ってしまいました。MOA美術館では国宝3点、重要文化財67点、重要美術品46点を含む約3,500点を所蔵しており、定期的に行われる展示会で実物を鑑賞することができるそうです。



茶の庭にある「そばの坊」でランチタイム



館内の展示をひととおり鑑賞した後は「茶の庭」にある蕎麦店「そばの坊」へ。こちらでは戸隠し・黒姫・八ヶ岳で栽培された霧下蕎麦を3種類のつけ汁でいただく「露ぞろい・桜えびのかき揚げ付(2,030円)」をいただきました。白露は辛み大根に生七味、醤油出汁のつけ汁はネギとワサビ、胡桃汁といろいろなつけ汁で蕎麦を楽しめます。駿河湾由比直送の桜えびのかき揚げは香ばしくサクサクとした食感でとても美味しかったです。

MOA美術館の魅力
お昼ご飯をいただいた後は、美術館のオリジナルグッズや伝統工芸作家による工芸品を販売する「the shop」へ。こちらでは人間国宝の作家の作品を実際に見て購入することができます。
美術館の所蔵品をモチーフにしたものから高級な一品までを取り揃えたお店で、二人は女子トークを弾ませながらお買い物を楽しみました。
館内を巡り脚が少々疲れてきたところで茶の庭「茶室一白庵」でお抹茶と和菓子をいただきほっと一息。普段あまり馴染みのない抹茶ですが、すっと喉を通る美味しさです。



美術館内では弊社の謝恩コンサートの会場として利用させていただいたこともある「能楽堂」や豊臣秀吉が作らせたと言われる「黄金の茶室」を忠実に復元したものを公開しています。
こちらも展示品同様に美術館の見どころとなっています。MOA美術館は海の眺望、美術館自体のダイナミックな造り、手入れの行き届いた庭園、さまざまな食が楽しめる食事処やカフェなど展示の内容以外にも見どころが満載でいろいろな楽しみ方、過ごし方ができる場所だと感じました。
1年を通してMOA美術館と箱根美術館を無料で楽しめる「友の会」の会員の中には日常的にカフェで過ごしていかれる方もいるとお聞きし、こんな素敵な空間でそのような過ごし方をされている生活を羨ましく思いました。
MOA美術館
静岡県熱海市桃山町26-2
9:30~16:30(最終入館16:00まで)
木曜日(祝休日の場合は開館)
一般2,000円・高大生1,400円・中学生以下無料

体験を終えて..
営業事務 髙橋
展示内容が興味深かったのはもちろん、展示空間へのこだわりにも感動しました。他にもフォトジェニックなスポット、趣を感じるお庭、美味しいお食事…”素敵”で心を満たされる時間を過ごさせていただきました。
営業事務 西永
ドアや床、椅子など随所にあるこだわり。どこも素敵でいっぱい撮影しましたが、実物には敵いません。漆塗りの入口ドア、右下にあるサイン。白露の美味しさ。写真には収まらない魅力を感じに、ぜひご来館ください。

