「使っていないお部屋を賃貸し無駄なく安定収入を確保する」
これは賃貸経営の基本でもあり、理想でもあります。
しかし空室対策、設備トラブル、入居者トラブル、建物の経年劣化、災害リスク、ネット広告の落とし穴、
契約・更新問題など賃貸経営には様々な問題が潜んでいます。
そこで本企画では大家さんの為のささやかな情報と当店が考える対策をお届けしてまいります。ぜひご一読下さい。
第1回目条件・設備編
条件編
1位の転勤は仕方のない引越しとして、注目すべきは4位の「通勤・通学先の近くに引越したい」です。コロナの分類が変更になり、在宅勤務から通常勤務へと戻ったことにより、利便性を考える方が多くなってきています。しかし、「今より部屋数を増やしたい」が6位ランクインしているため、在宅勤務の方も引き続きいらっしゃるので、お部屋の数を増やしたいというご要望のお客さまが引き続き多いということですね。
3位の「毎月の家賃を下げたい」はこれだけ物価と電気代等のランニングコストが上がれば、もっと上位でも良いくらいかもしれません。物価高騰は他の条件にも影響を及ぼしており、、自炊をするためスーパーの近くを希望されるお客様も増えています。
設備編
全国賃貸住宅新聞調べでは単身者向けでは「インターネット無料」が9年連続、ファミリー向けでは8年連続1位となっている一方で、若年世代の中には、スマートフォンの料金プランでデータ通信使い放題プランに加入している場合も多く、ネット無料の有無を気にしない人も出てきています。
更に「24時間利用可能ゴミ置き場」が単身者編では9位、ファミリー編でも8位にランクインされていることから、ゴミ置き場の利用方法も引越し先のポイントになっていることが分かります。
また、一昔前は条件として上位にあったTVモニターホンや温水洗浄便座が5位以内に入っておりませんが、これは「今はあって当たり前」と思われているのかもしれません。設備対策はできることからやっていけば良いのではないでしょうか。
今後の対策として
まず、場所については新しい施設ができない限り何も変えることはできません。しかし、買い物をメインとした周辺施設を詳細にしたネット広告は手段の一つですし、対象のお部屋独自の利便性があるはずです。そしてインターネット関係は建物の問題なので簡単に付帯することはできませんが、室内の設備は対策をとることができます。
例えばTVモニターホンがマンションによって付けられない場合、玄関の鍵を防犯性の高いディンプルキーに交換してはいかがでしょうか。また、転勤などの理由で引越しする場合は永住者となる可能性は低いので、このような方々はエアコンが付いているお部屋を探されます。
長期空室でお悩みの大家さんは、ただ待つのではなく、まずはできることからはじめてみませんか。